2015年11月24日 筑波山道普請・間伐作業

 全国植樹運動発祥の地・筑波山麓で行われた山の整備活動。
 全国緑化運動の道を拓く道普請プロジェクト(公益社団法人大日本山林会・公益社団法人国土緑化推進機構・東京農業大学・毎日新聞社・NPO法人地球の緑を育てる会)主催。
 今回は東京農業大学の宮林茂幸教授のご指導の下、JICA(独立行政法人国際協力機構)のブータン職員の方や筑波大学大学院生の方々も加わり間伐作業を行いました。
 木を切り倒す技術等のご指導を通じて“声を掛け合うことが命を守る助け合いの第一歩”なのだと実感いたしました。ボランティアはノコギリ部隊です。細めの木をノコギリでギコギコ伐り倒します。
 作業の締め括り、森で見つけたオブジェを文鎮に、大変な急斜面で皆さんと書をしたためました。
 外国人の方々には、日本文化に触れていただく良い機会になりました。
 「このまま森を放置するとやがて森の命が絶え、山の気が亡くなってしまいます。次の世代に大きなツケを残さないように、自然との共生社会を創造することが必要です」と仰る宮林教授がしたためられたひと文字は『気』。
“山の気と私たちの心(気持ち)は繋がっていましょう”という願いが込められていたのだと思います。
 スピードとリズムにのった筆さばきにもかかわらず、墨量豊かで線が温かいのは、教授の森や自然に寄り添う熱いお心の故なのだと感じました。
 人工林は適度な間伐を行うことで陽射しが地面まで届き、明るい山へ変化していきます。
 作業を通して、いつしか心も晴れ晴れとなり、笑顔で森を後にしました。