2015年8月 アウトフィールド書道・南三陸町で行ったタブの苗木づくり

 東日本大震災被災地である南三陸町で、津波除けとして植樹される町木「タブ」の苗木づくりを、同町森林組合副理事長の高橋長晴さんの指導のもと行いました。
 昨年の掛川市や今年つくば市で作り送った粉炭。今回来られなかった共に粉炭づくりに汗をかいた皆様の想いをひとつにして土に混ぜ、洗剤で洗ったタブの種を蒔きました。
 ただし手塩にかけた種も1割ほどしか発芽しないそうです。一粒でも多くの種から芽が出るよう、皆でいとおしく見守りました。発芽して成長した2歳のタブの苗木は、ちょっと小さめで可愛らしいです。
 南三陸町防災センターで祈りを捧げ、新たな命となる種を蒔いた私たちは、その想いを毛筆で一文字にしたためました。ことばを紡ぐのはとても大切な時空です。海、山、と共に生きていくとはどういうことかを丁寧に考え続けていきたいと思いました。
 翌日、94歳の杉が整然と立ち並ぶ山へご案内いただきました。光と風が自由に駆け巡る清々しさに心身が浄化される想いを抱き、南三陸町から帰りました。